親機をパソコンのUSBに接続し、子機の電源を入れるだけで、無線接続は自動で完了します。
アプリケーションプログラムからは、カウンタ機能をもった子機を、USBデバイスとして使用することができます。
文字列による容易な操作と、FPGAを使用した正確かつ安定したカウンタ制御が特長です。
絶縁アダプタ基板にDACS-2550を組込んでいるCNTFLタイプは、入力24bit出力24bitのうち、カウンタ機能に使用していない入出力を、汎用デジタル入出力として使用できます。(注) DACS-2570-Cを組込んでいるCNTFHタイプは、汎用デジタル出力を使用することができません。
ユーザサイドのプログラミングに役立つサンプル(ソース)プログラムも充実
■カウンタ動作
子機には32bit長のカウンタ3個を内蔵しています。
各カウンタは、カウントクロックとカウント方向入力によるUP/DOWNカウントのほか、
エンコーダA相/B相信号によるカウントも可能です。
また、また、全カウンタに、パルス幅とパルス周期を読取る機能があります。
入力フィルタリング機能により、カウント入力信号にリンギングとかチャタリングがあった場合でも、
任意のフィルタ時間設定で、これらの影響を除去して、正確なカウントができるようになっています。
カウンタのご使用前に、こちらの解説(FRQ)がお役に立ちます
カウンタ個数
カウンタビット長
動作モード
入力最高周波数
CNTFHタイプ
CNTFLタイプ
その他の機能
基準クロック出力 |
3個
各32bit
エンコーダ信号A/B相入力モード
UP/DOWNカウントモード
パルス周期および幅計測モード(全カウンタ)
エンコーダ信号A/B相入力 500KHz
UP/DOWNカウント 1MHz
全チャンネル 5KHz
入力フィルタ機能
フィルタ設定範囲
2μs--16ms
入力極性選択
最終カウント値指定可能
分周パルス出力機能
エンコーダZ相による原点設定
基準クロック出力 1MHz (CNTFHのみ)
周波数計測ゲート信号用 0.5Hz
テスト用A/B相信号出力 1KHz
各出力の周波数確度 ±0.01%(0~50℃ ±100ppm)
周波数確度 ±10ppm以内をご要望の場合は、
弊社営業担当までお問合せください。 |
■無線接続
使用無線モジュール Digi International Inc. Xbee S2C
2.4GHz帯 14チャンネルのうち1チャンネルを、親機が選択します。
日本国内の技術基準適合証明を取得した無線モジュールを使用していますので、免許申請の必要はありません。
|
日本国内専用のため海外での使用はできません。 Only for the inside of Japan
|
|
子機が1個の Point to Point 接続動作
親機と子機のセット品は、親機と子機が1対1のP2P動作です。
親機と子機は、製品ごとに固有のアドレスをもっていて、セット品以外の相手とは通信できないようになっています
子機を増設した場合
○ スター接続動作
親機と子機のセット品に、増設用子機を追加した場合は、親機に対し子機が複数台のスター型動作となります。
セット品の子機と異なるワイヤレス・デジタル入出力ユニットなどとの混在も可能です。
○ メッシュ接続動作
それぞれの子機がルータとして動作し、遠方の子機とも通信ができます。
スター型動作で、親機と直接に通信できない遠方の子機は、自動的に、途中の子機をルータとしたメッシュ接続動作となります。
■接続距離
見通し範囲で最大(実用)300mです。
途中に建物など障害物のある場所では接続距離が短くなりますが、
複数の子機を利用したメッシュ接続動作により、遠方の子機とも通信が可能です。
電波障害が発生した場合、無線接続が10秒程度中断することがありますが、
カウンタ動作は、子機内部の独立した機能ですので、電波障害によるカウンタ機能への影響はありません。
■通信速度
パソコンソフトからデジタル出力コマンドを発信して、子機からのデジタル入力レスポンスを受信し、
パソコンソフトにてデジタル入力データを読取るまでを1サイクルとすると、
増設子機がないP2P動作の場合、最高で毎秒20回の繰返しにて実行することができます。
子機を増設したスター型動作の場合は、子機1台あたり、0.1~0.2秒の繰返し時間となります。
なお、親機と子機が離れた位置にある場合、あるいは途中に障害物があるような応用では、1秒程度の繰返しにおさえて、
電波障害による送受信中断頻度を下げる配慮が必要となります。
■デジタル入力
フォトカプラ絶縁入力 24点
入力電源と絶縁した内部のDC+5Vにて入力を Pull-up しています。
接点入力も直接に接続することができます。
デジタル入力24点のコモン(0V)は共通です。
■デジタル出力
フォトカプラ絶縁出力
電源回路とデジタル出力を絶縁しています。
デジタル出力のコモン(0V)は共通です。
デジタル入出力の詳細は、各絶縁アダプタ基板の仕様をご覧ください。
絶縁抵抗値と耐電圧値は取扱説明書に記載しています。
■電源
・親機
パソコンのUSBポートに接続
外部電源不要
・子機 (写真 右)
DACS-9600KD/9600KES
ユニットは付属ACアダプタ
から電源を供給
電源電圧範囲 4.5V~9V (5V 80~350mA) バッテリ使用も可能
写真の入出力機器接続用50Pケーブルはオプション品です
■寸法
・親機 DACS-96KHS
ケース寸法 65×45×25mm
(アンテナを除く)
・子機 (写真 右)
DACS-9600KD- CNTFH/CNTFL
ケース寸法 100×65×35mm
(アンテナ、コネクタなど
突起物は除く)
ケース裏面に固定用
取付穴 3mmネジ4か所
・端子台付き子機 DACS-9600KES-CNTFH/CNTFL
寸法 175×120×38(H)mm(アンテナを除く)
パネル取付穴 3.5Φ 3mmネジ用 6か所
サンプルプログラム/デバイスドライバはダウンロードのページへ
■文字列による容易な操作が特長です。
■カウンタ機能テスト用Windows版サンプルプログラム
ソースファイル(VC, VB) と実行ファイルを準備
DIOソフトウェア機能はDACS-9600K標準版と同じ仕様です。
FTDI社のUSB-ICを組込んでいる他社製品との同時使用について
■デバイスドライバ対応OS
Windows 11,10, 8(8.1), 7(64/32bit)
|
データ送受信プログラミングは、DACSの全USBインターフェイス製品で
同じです。他製品のサンプルプログラム(VC, VB, C#)も参考になります。
■ラズベリーパイ (Raspberry Pi) での動作情報 詳細はこちら
|